Column
「ライフファースト」の視点を!
休養を習慣にする仕組みについて
【休養学コラム 第3回】
第5章|罪悪感を減らし、休みを継続するための考え方
休養を続けるうえで最大の壁は、時間のなさより、罪悪感かもしれません。休んだら遅れる。休んだら迷惑をかける。休んでいる自分だけが止まってしまう。そんな気持ちがあると、せっかく時間ができても休めません。
休養を「コスト」ではなく「投資」として捉え直すことが重要だと思っていただきたいです。フィットネス疲労理論では、パフォーマンスは「体力−疲労」で決まります。疲労が積み上がったまま成果を出そうとするのは、理論的に無理がある。つまり、休むことはサボることではなく、能力を発揮するための前提条件です。
さらに、持っておきたいのは「ワークライフバランス」より「ライフファースト」という視点です。仕事と生活を天秤にかけるのではなく、生活の中に仕事があると考える。自分の生活基盤が整っていてこそ、仕事も家事もケアも続けられます。自分のライフを削って成立する頑張りは、長くは続きません。
継続のためには、“休養のハードルを下げる仕組み”を持つことも大切です。たとえば、毎日15時に3分だけ席を立つ、子どもを寝かせた後に一杯だけ温かい飲み物を飲む、予定表にあえて「何もしない5分」を入れる、スマホを白黒表示にしてスクロールを減らす。こうした小さな仕組みは、意志力に頼らずに休める土台になります。
休みは、気合いで取るものではなく、設計して守るもの。そう考えられたとき、休養は特別なものではなく、毎日を続けるための技術になります。
さいごに|「一杯」の時間も、回復のスイッチの1つです
自分以外の優先事項が多い人ほど、休養には“許可”が必要です。その許可を与えてくれるのが、休養学という言葉と理論です。休養は、寝ることだけではない。止まることだけでもない。活力を回復・確保し、次に備えるための前向きな行為です。
もし何から始めればいいか分からないなら、まずは一日のどこかに「一杯のための5分」を置いてみてください。香りを感じる。温度を感じる。ひと口ずつ味わう。ほんの短い時間でも、自分のペースを取り戻すきっかけになります。大切なのは、休める人になることではなく、回復できる休み方を知っている人になること。その積み重ねが、明日の自分を少し楽に、そして豊かにしてくれます。
【参考・出典】
-
一般社団法人日本リカバリー協会 TOP
https://www.recovery.or.jp/ -
休養について
https://www.recovery.or.jp/about/about-rest/ -
日本リカバリー協会とは
https://www.recovery.or.jp/association/ -
疲労の定義
https://www.recovery.or.jp/recobar-1/ -
7つの休養タイプ(2024分析)
https://www.recovery.or.jp/recobar-news/7158/ -
7つの休養タイプPDF
https://www.recovery.or.jp/wp-content/uploads/2024/10/5ae8324d400f05f09f4b6352757b8788.pdf -
日本の疲労状況2025
https://www.recovery.or.jp/research/9513/ -
休養Guide2025
https://www.recovery.or.jp/recovery2025/